NGC最後の旅 (part9)



 玉来駅を出ると、ドンドンと高度を上げていき、遠くの山々が綺麗に見えてきました。

先ほどの列車もこちら列車も、乗車率は、2〜3割ほどとガラガラでした。
 14時42分、次の駅である、豊後荻(ぶんごおぎ)駅に到着しました。

この駅では、女子高生2人組と一人の老人が一緒に仲良く話しながら降りていくのが、すごく印象的でした。
こういうところがローカル線の良い所です。
 14時50分、滝水(たきみず)駅に到着しました。

大分県に別れを告げ、熊本県に入りました。
 14時57分、波野(なみの)駅に到着しました。

あと、一駅で終点です。
 この駅は、九州内で、一番標高の高い駅として、有名なところです。

この駅を過ぎると、阿蘇の外輪山を越えていきます。
 しばらく走行すると、外輪山を越えて、下界が見渡せるようになりました。

阿蘇に広がる街並みです。
 そして、外輪山のほうをみると、このようなギザギザの山が見えていました。
 段々と高度を下げていき、街並みへと入っていきます。
 そして、こちらの次に乗る予定の黒い列車が見えてくると、終点です。
 15時08分、宮地(みやじ)駅に到着しました。

ここで、次の列車に乗り換えるために、ホームで待ちます。
 宮地駅から先は、以前「SLあそボーイ号」が走っており、その名残からこのような駅名版まであります。


 反対方のホームには、新型のキハ220系の1両編成が停まっていました。

先ほどの列車より、こちらの列車に乗りたかったです。
 そして、こちらが宮地駅の駅舎です。

大きな三角の屋根がポイントでした。
 しばらくすると、次に乗る列車が遠くから見えてきました。

それにしても、山の景色がすごく綺麗です。
 次に乗るのは、15時37分発の、観光列車「あそ1962号」です。

通過駅もありますので、快速と言う扱いで、全車指定席の列車です。
 側面ですが、自転車のマークがあるのが、特徴ですね。 自転車も、持ち込んで乗れるようになっています。
それから、全部が黒の車体です。
 あそ1962のマークのほかに、アソカルデラライナーという別名もあるようです。
 早速、車内へと入っていきます。
 車内は、ボックスシートがずらりと並び、また蛍光灯とクーラー、そして扇風機まであり、このように見ていると、昭和時代である、1962年のレトロな車両であることが分かります。
 そして、ボックスシートの間には、このようにテーブルまであるので、飲食物が置けるので、便利です。
 窓かまちのところにも、肘掛があるので、これは急行型のボックスシートと呼ばれるものです。
また、日よけのカーテンも色が特徴ですね。
 そして、床を見ると、木張りの床。
これも今では、貴重です。
 そして、天井部を見ると、クーラー、蛍光灯、扇風機のほかに、荷物を置く、網棚もあります。

しかも、この網棚は、本当に網で出来ており、荷物をのせると、思いっきり曲がってしまいます。
 このような観光列車では、メニュー表が必ずあるのも、JR九州の特徴ですね。
 車内を探検することにします。
こちらの暖簾をくぐると・・・
 このような驚きの空間があります。
 こちらは、サイクルスペースのほかに、フリースペースにもなっており、ここで景色を見たり出来ます。


 また、この列車には、客室乗務員の人が乗務しており、売店もこちらのカウンターを使って行なっていました。
 こちらのほうが、サイクルスペースで、自転車を置くことが出来る場所です。
 このように、記念撮影が出来るように、ボードがありました。
観光列車であることが、象徴されますね。
 そして、こちらが「あそ1962」の車内で売られている、商品の一部です。

駄菓子や熊本名物のものやオリジナルの記念品など、色々とあって、いろいろと見たり触ったり出来ます。
 そして、車端部には、モニターがあり、1962年当時の映像やCMなどが流れており、見ているだけでも飽きないようになっていました。
 こちらの画像は、国鉄時代の頃に走行していた、急行「火の山」号の写真です。

この車両が、大改造を受けて、観光列車化されようとは、この当時は、考えられないかもしれないですね。
 化粧室も暖簾がかかり、リニューアルされていました。
 定刻どおりに発車し、15時40分、いこいの村駅に到着しました。

ここで、数人の乗客が乗り込んできました。
 15時43分、阿蘇(あそ)駅に到着しました。

ここで、反対列車の行き違いのため、約10分くらい停まりました。
 待ち時間があると、ホームを散策です。
まずは、こちらの看板。 あそ1962の歓迎版です。
 ホームには、変わった置物までありました。
 このように、クマが魚をくわえている、置物がありました。
 しばらくすると、反対列車である、特急「九州横断特急」号がきて、すぐに発車していきました。
 発車すると、田んぼの風景が広がってきました。
 また、このように阿蘇の山々が綺麗に見えていました。
 人家もほとんど見えず、立て揺れという独自の列車のゆれを体験しながら、進んでいきます。
 阿蘇の山は、赤というか、変わった色をしており、凄く目立つ山でした。
 16時07分、赤水(あかみず)駅に到着しました。

この駅では、明らかに指定券を持っていないであろう、人たちが乗り込んできました。
 段々と阿蘇の山並みが離れていき、下り坂へと入っていきます。


 そして、国道と並行して走るようになり、国道の駐車場には、牛の置物が遠くに見えました。
 下界の景色が見えてくるようになり、真下には、駅が見えてきました。
 ここから、三段スイッチバックと呼ばれる方法で、列車は下っていきます。

山の上には、風力発電の風車がありました。
 そして、隣に線路が見えてくると、次の駅に到着します。
 16時23分、立野(たての)駅に到着しました。

ここで、2分ほど停車しました。
 ホームへ出ると、スイッチバックの説明がありました。
 すぐに発車となり、折り返してきた線路が段々と上のほうへ、消えていきました。
 そして、山が消えて、熊本平野に入り、街並みが増えてくると、肥後大津(ひごおおづ)駅に到着しました。

ここで、反対列車の行き違いを行い、16時38分に発車しました。

このあとは、市街地を通り、あそ1962号の旅も、終わりが見えてきました。
 そして、17時21分、終点の熊本(くまもと)駅に到着しました。

楽しかった観光列車の旅も終わりました。
 そして、815系の肥後大津行きの普通列車が、そのまま発車していきました。

宮崎からスタートして、大分を通って、熊本まで・・・
この日も長距離を移動しました。




[つぎへ]

[戻る]

[旅日記トップへ]

[トップページ]